インターカラー

 ヤマハインターカラーのタンクにワシは一目惚れだった。だから3ヶ月待ちでも我慢できたんだと思う。デザインは至って平凡で特にワシに訴えるハイテンションな造形は無い。がっ、奥ゆかしい美しさがある。だからこいつは牝だっ。まだ魂は入って無い。知らぬ間に入り込み、ふと気が付いた時にはワシの魂と共鳴しているハズだっ。

 カウリング無しのシンプルなネイキッドマシンは確かにワシの遠いあの日を思い起こす。18歳の頃ワシが初めて乗ったマシンにどこか似ている。最近のバイクのトランスフォーマーぶりを考えれば、このようなオーソドックスなスタイルは独自の品が見える。

 このマシンの特筆すべき点はエンジンだっ。ワシが今まで乗っていたドゥカティは2気筒、こいつは3気筒。世間に流通している大型マシンの多くは4気筒なので比較的珍しいエンジン形式でもある。ところがこいつがクソ面白いワケだ。

c0339627_16020678.jpg

 このエンジンとシャーシで既にMT-09とトレーサーと言う二種の別マシンがデビューしている。だからこいつは3兄弟の末っ子という事になろうが、エンジンとCPU特性は熟成されている。

 まだバイク屋のピットにあるのだが今日はちょっくら見て触ってタンクを舐めてきた・・・いわゆるマーキングだっ(笑)

 という事でこいつでワシの極端に異質な人生を謳歌する事にした。

 あ、そうそう、こいつの名は「XSR900」だっ。ドゥカティは1000ccだったのでちょっと減ったが、パワーは30馬力ほど上がっている。

c0339627_16021224.jpg
ワシは吊るしのまんま乗ら無いので色々と作業する事がある。
なのでバイク屋の二台目が時間をかけてセットアップしてくれた、感謝!!
ヤマハのマシンはSRX以来30年ぶりだっ。



[PR]
# by ride-t | 2016-09-23 16:10 | 二輪部 | Trackback | Comments(2)

リアル

 それは、手の親指の爪ほどの大きさでチョークのような円筒形。色は輝く銀、そして数本のアンテナのようなものが突き出ていた。

 音も無くワシの頭上をゆっくりと旋回していたから最初は甲虫かなと注意していた。ところが目の前数十センチにまで接近した時にそのモノのディテールがはっきりと分かった「こっ、これは・・・宇宙ステーションじゃないか」そう、映画、テレビなどで見る宇宙ステーションそのものの形だ。

 しかも、じっくり見ていると窓のようなものがありその中に人らしき姿を確認できてしまった・・・嗚呼、ワシはガリバーになったのかと不安がよぎったがソレ以外全て通常サイズだったので、今、目の前に静かに浮かんでいる宇宙ステーションがまったくのデタラメなんだなぁと確信した。

 そもそもここはワシの仕事部屋だっ、なんでここに宇宙ステーションが浮かんでいるのだっ、しかも超ミニサイズで中に人まで居る始末。しかしその宇宙ステーションの精巧な造りといったらもう芸術的としか言いようのない素晴らしいモノだった。

 ワシは改めて、モノが空中に浮かんでいるということがとても不思議で素晴らしくて楽しいことなのだと痛感した。夢はそこで終わった。

 起きたワシは速攻でメモを取り覚えている限りのことを書き殴ったが、宇宙ステーションがふんわりと浮かんでいるあの姿は書かなくても心の中に染み込んでしまったような気がした。

 思えば不思議な夢だった。あんな小さな宇宙ステーションがなぜワシの仕事部屋に浮かんでいたのか、そして中にいる人間らしき者は何者なのだろう。あまりにもリアルな夢だったのでワシの脳は夢だという認識を超えてあれは現実だとすり替えてしまったような気がする。

 最近の夢は実にリアルでスクリーン越しとかモニター越しの感じが無く、そこに実在しているかのごとく見てしまう。

 リアルって言う感覚そのものを疑いたくなるような・・・ワシは本当は実在しているのだろうか、単に世界は誰かの脳内創造物で今もこうしてキーを叩いているワシがイメージとして動いているだけなのではないか。

 なんかこう、胡蝶の夢のような奇妙な寝起きになったなぁ・・・。

c0339627_00015099.jpg





[PR]
# by ride-t | 2016-09-21 00:03 | ちょい哲 | Trackback | Comments(2)

まよなかマック

 休みの前日などは数本の映画をセレクトし、朝まで意気込んで見続けている。でっ、いつも午前三時を過ぎた頃急速に腹が減ってくる。そこを抑えればいいのに・・・無理っ、無理無理っ(笑)

 結局、近所のファーストフード店に走る。都会と違って24時間戦っている店など滅多に無いが、ワシの運がいいのか幸いにしてマクドナルドが近所にある・・・長い目で見れば大いなる災いだと思う。

 それでまぁ、支払いの時にその若い店員の妙なアクセントに引っかかった。

 最初は訛りの強い富山原人か東北人、沖縄人かと疑ったが、名札から推察してベトナム辺りから来たのだと了解した。彼は一生懸命だった、慣れ無い言葉と料金、そして店のシステムに手こずりながらも笑顔で片言の日本語でワシに商品を渡してくれた。まぁ、当たり前の事なんだが。

 なんというか、ワシはその一連の作業の中に彼の背景を追ってしまったから感情の沸騰が起きた。つい「頑張って」と発音したものだから彼の目はウルウルになってしまって何度も ”ありがとう” を言われてしまって。

 あー、次に行った時に彼がいたらちょっと身構えてしまうなぁ(笑)なんかハンバーガーより生春巻き食いたくなったわ・・・ニンニン。

c0339627_03421687.jpg


[PR]
# by ride-t | 2016-09-19 03:49 | 富山県 | Trackback | Comments(0)

ラストワン

 もうワシんちにムルチストラーダは無いっ。

 今はバイク屋の倉庫にある。本体はボロボロなのでパーツごとに切り離してなんとかお金にする算段だが二束三文だろうなぁ。

 まぁとにかく、ムルチがあったから両親の介護を乗り切れた、ムルチがあったから今も生きていられる、ムルチがあったから脇に反れずなんとかやってこれたのは事実だ。

 バイクに乗るという行為そのものがワシにとって「信仰」となった。ワシの生活はそれほど切迫していたという事でもあるが、逃避としてバイクに依存していたのとは違うと思う。

 心の底からバイクを楽しめるようになったのは、オカンが施設に入ってからの事、つまりついこないだだっ。がっ、その時点でバイクの故障に悩まされてて走る事が苦痛にもなっていた。だからこそ、次のマシンで心底楽しみたいと痛切に願っている。

 一昨日、ムルチの最後の写真を撮った。長い間ワシを支えてくれた ”モノ” である。時として、この "モノ" の中に魂が宿る事がある。

 感謝!!

c0339627_07400952.jpg
thanks!! 最後の一枚

c0339627_20125010.jpg
ワシがいちばん好きなムルチの写真です 2011/10/29 雨晴にて撮影


[PR]
# by ride-t | 2016-09-14 07:43 | 二輪部 | Trackback | Comments(2)

原点回帰

 ワシがまだ酸いも辛いも苦いも甘いもクドイも世間も知らない最強だったのは、二十歳をちょっと超えてた頃だったかと思う。

 ヤマハのマシンSRXをカフェレーサースタイルに組み直し真夏に北海道ツーリングに行って星空を眺め、ワシは生まれて初めて天の川を見て感動した。それまで、天の川は空想の産物だと思っとったからのぅ(笑)

 ワシはあの楽しかった頃の感覚をもう一度味わおうかと次に乗るマシンはカフェレーサースタイルにした。(YouTubeで「カフェレーサー」と検索すればなんとなく分かるかと)

 ワシはワシのバイク体験に於いての原点回帰で単にノスタルジックな感情だけではなくライフスタイルも変えなくてはならない必要に迫られ、しかもそれが短期間に何度も何度も襲ってきたので総合的に根本的に根源的に原初的に、せっかくのワシの人生を消化不良にせず真剣に遊ぼうと決意したような按配ですなっ。でも、その割にはワクワク感が乏しいけど・・・。

c0339627_12321898.jpg
グリコのおまけ、カブ&郵便ポスト


[PR]
# by ride-t | 2016-09-12 12:33 | 二輪部 | Trackback | Comments(0)

雨降りの日

 数十分おきにiPodの中に大雨注意報のメールが入ってくるので雨雲レーダーで見てみると確かに直撃だった。

 数年前、家の前の用水が溢れ玄関の踏石まで水が迫った事があった。あの雨の凄まじさと恐怖は身体が覚えている。今回の豪雨はあの時ほどの激しさは無かったが用水路の雨水は地面の端をちょっとした池にしていた。

 ワシは雨音で音楽が聞こえなかったり地面を跳ねる雨粒の凄さに見入ったり、雨の落ち筋が数メートル先の視界を遮ってしまいまるで滝の裏側にいるような錯覚を体験した。

 時間にしてほんの数十分の豪雨だったが、その数十分のエネルギーの凄まじさに対処する術をワシは持ってない事に、なんかこう・・・完敗ですわ。& 部屋干しの洗濯物が臭くなってしまったよ・・・湿気と細菌がウヨウヨドバドバだったからか。

c0339627_04275236.jpg


[PR]
# by ride-t | 2016-09-09 04:28 | 雑談部 | Trackback | Comments(0)

十年ひと区切り

 さとて・・・、記憶が曖昧でちょっとアレだが、確か2006年の10月にDUCATI を買ったハズ。ほぼ10年乗って走行距離は65,000キロ弱となった。この10年で立ちゴケ1回、スピード違反1回の模範的ライダーで通した(笑)

 6月に富士山ツーリングに行って以来ほとんど乗ってない。実のところエンジンがダメダメでオーバーホールをせんとアカン。それとオイル漏れが3箇所、そしてスロー(アイドリング)が効かないのと突然エンジンが止まってしまう現象に悩まされて乗る事が楽しく無くなってしまった。

 オーバーホールの金額とか色々考えた末、ムルチストラーダを手放して新しいマシンに買い換える決意をしたのが7月終わり頃だったかな。まぁ、後にも先にもあんなデザインのマシンはもう出てこないから新しいマシンを探すにしてもワシの美的感覚に訴えるものが無いと・・・。そんなこんなで乗りたくて乗りたくてたまらなくて手に入れたムルチストラーダを降りて新しいマシンを買った。はいいけど、納車まで2ヶ月待ち。そんなに売れてんのかってぇ按配のマシンだっ。

 という事で、ワシはこの2ヶ月バイクに乗ってないのでスゲー身体の調子が悪い(笑)越冬以外でこんなに長くバイクに乗ってないのは初めてかもなぁ・・・まぁ新しいのが来たらまた載せるけど、普通のデザインなんだわなぁ。

 ワシは生まれて初めてデザインを優先しないでモノを買った気がするわ。エンジン特性で選んだんだわ。とにかくエンジンがいいんだよ、楽しいというか面白いというか・・・ふっふっふっ。

c0339627_04352920.jpg
ワシのおとっつあん・・・二度目の登場です。
よっ、おとっつぁん、久しぶりっ!!
元気かぁ〜、今年の夏は墓参りに行ったのに出てこなかったから心配したぞー・・・
いや、うそうそ、出て来なくていいです、絶対、出ないで下さいっっ!!


[PR]
# by ride-t | 2016-09-08 04:40 | 二輪部 | Trackback | Comments(0)

バイクとか写真とか介護などをして暮らすオッサンのブログ


by RIDE(ライド)